本がくれる「きっかけ」を大切に。

4月23日は「子ども読書の日」です。 ここから5月12日まで、「子ども読書週間」を迎えます。

4月23日は言わずと知れたイギリスの文豪・ウィリアム・シェイクスピア、『ドン・キホーテ』を書いたスペインの作家・ミゲル・デ・セルバンテスの命日でもあり、ユネスコでは「世界・本と著作権の日」として宣言しているそうです。 


昔から大人は子どもたちに「本を読みなさい」と言いますよね? 
新しい知識、豊かな語彙、文章力。 
確かに本を読むことで身につくものは、たくさんあります。 


私たち戸田デザイン研究室は「知育」というジャンルに属する絵本を作ってきましたが、知識や正解を伝えるためだけに、作品を作ろうとは思ってきませんでした。

この世界にたくさんの国があることに驚く。
この世界に溢れる、色の美しさを知る。

子どもたちは心を動かすことで、豊かな好奇心や想像力を発揮します。その小さな”きっかけ”になれば嬉しい。 
そして子どもたちがまだ知らない世界に関心を広げ、自分の頭で考え、心豊かな人生を送ってほしい。
そんな願いを込めて作品を届けてきました。


人は誰もが「自分」という生を生きることしかできません。
個人差はあれど、一人の生涯の中で経験できることには限りがあるでしょう。

しかし本や絵本は、自分では経験し得ない、たくさんのバリエーションを見せてくれます。 そこから広がる想像力は、自分ではない誰か・何かを思いやる優しさも形づくる力があります。現在の世界の有りようを考えると、これはとても大切な要素だと思うのです。

子どもたちはもちろん、大人にとっても、これからも本が何かのきっかけ・支えになることを祈って。 

皆さま、どうぞ素敵な読書を!


▶︎▶︎▶︎コラム一覧にもどる

▶︎▶︎▶︎私たちの基本の考え

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア