〜今、大人の皆さんに届けたい〜 戸田デザイン研究室 絵本4選。

お家で過ごす時間が多い今日この頃。
外に出るときは、色々と気も遣いますし なんとなく、心も疲れがち…。という日もありますよね?
そんな大人の皆さんにお届けしたい戸田デザイン研究室の4冊の絵本をご紹介します。
ちょっぴり疲れ気味の心を和らげ、自分の感覚とじっくり向き合える絵本たち。
普段、なかなか児童書や絵本は手にとることがないという方も、ぜひこの機会にご覧いただけたら嬉しいです。



■『22の色』



あさぎいろ」「ときいろ」など、日本に古くから伝わる22の伝統色を紹介します。
着物などにも見られる、日本特有の渋み・深みのある美しい色。その色のイメージに呼応した、シンプルでおしゃれなイラスト。さらに色の名前の由来も紹介され、これは大人でも「なるほど…」と感心させられます。


私たちは毎日の生活の中で、たくさんの色に触れて生活しています。しかし色そのものの持ち味や美しさにじっくりと向き合う余裕を持つことは、大人にはなかなか難しいものです。
自然や生活に根ざし、培われてきた美しい日本の色。洒脱なネーミングセンスも感じながら、色の織り成す世界を味わっていただける作品です。






■『とけいのえほん』



大人の読者からも密かにアツい支持をいただく1冊。それはきっとこの絵本がなんとも言えない「詩情」を持っているからだと思います。
「時計を覚える絵本」と聞くと、一般的に針を回すしかけがあったり…ということを想像されますよね?しかしこの絵本にあるのは、時を刻む大きな振子時計とその時間の持つイメージだけ。説明も物語もありません。

例えば【午前4時】は暗いうちから仕込みを始める豆腐屋さん。【午後11時】は夜道を急ぐトラック。時間のイメージを伝えることに重きがおかれ、幼児向けと括れないほどの詩情が溢れています。大人が読むと、遠くに過ぎ去った時間。もう戻れない一瞬を感じることもあるでしょう。

月日は流れ、私は残る。
まるでフランスの詩人、アポリネールの『ミラボー橋』の一節を彷彿とさせる趣もたたえた『とけいのえほん』。
慌ただしい生活の中で流されていくことも余儀なくされる大人の方にこそ、手に取っていただきたい1冊です。





『完全版・国旗のえほん』



戸田デザイン研究室を代表する『国旗えほんシリーズ』。特に世界すべての国旗が載った「完全版」は旅行好きや国旗デザイン好きの大人の方からも、高い評価をいただいてきました。
見開きいっぱいに広がる国旗デザイン。細かいデザインまでよくわかります。【国旗デザインの意味】や【首都名】【人口】などの情報も満載で、1冊読み終えた頃には世界を1周したような気持ちを味わえます。(海外旅行も行けない今は、まさにオススメ!)

同時に見慣れていたはずの国旗も、改めてそのデザインの面白さに気がついたり。まったく知らなかった国の国旗デザインに感動したり…。新たな発見や感激ももたらしてくれるでしょう。

知識を積み、様々な情報を取り入れて生きている私たち大人は、時に「もう知っている、わかっている」という気分にとらわれていることもあります。しかしニュースなどで世界の情勢はとらえいても、素直な心で「世界にはこれだけの国があり、それぞれに誇る文化があり、様々な人が生きている。」ということはつい横に置いてしまいがちかもしれません。そんな心の鮮度を保つためにも、ぜひこの絵本を開いてみてください。






『いろがみの詩』


この絵本は戸田デザイン研究室作品のなかでも、TOP3に入るほど大人の方の心にも響く作品だと思います。
ページを開くと右ページには色のみ、左ページにはその色から連想した詩が綴られています。

まず注目していただきたいのが、色のチョイスとその卓越した表現。「ぎんいろ」「なんどいろ」「ひまわりいろ」。
色彩に強いこだわりを持っていた作者が表現する色は、見つめていると優しさや切なさ、時には怖さまで感じさせます。
その色を受けて綴られた詩。幼い子でもわかるような平易な表現を用いながら、大人の胸にも深くじんわりと響いてきます。

「詩の心」というものは、誰しもが持っているものです。それはその人がどんな感覚を尊び、どんな経験を重ねてきたかでも大きく変わるでしょう。自分の人生を生きる誰もが、自分だけの詩を紡ぐ…。
この『いろがみの詩』を通して、皆さんの心にはどんなイメージが浮かび、どんな感覚を呼び覚まされるでしょうか。










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