「モノと人との関わりも考えたい。」〜戸田デザイン研究室の新古本販売〜

本日より、戸田デザイン研究室の新古本販売がスタートしました。
このサービスは、長年にわたる「もったいない…。」という率直な思いが出発点です。
そして【デザインを中心にモノやサービスを考える集団】として取組むべき課題でもあります。

新古本販売ページに詳しい内容がありますが、出版物には少しの傷や汚れがついた程度でも「販売不可」と選別され、最終的に断裁処分を余儀なくされるものがあります。もちろん私たちの作る絵本にも、そうした本があります。

大切に作った本たち…。まだ十分に読める本も処分するしかないことに「うーーん、もったいない!」と強く思ってきました。しかし、この「もったいない」を打破するには、かなりのコストがかかる…。
長い間この現状に悶々としてきましたが、2016年に公式Websiteを作ったことで、自分たちができることが少しずつ見えてきました。

戸田デザイン研究室のモットーは、自分たちが欲しいと思うものを、とことん丁寧に妥協なく作ること。それがモノ作りを行う私たちの責任であり、お客さまにモノを永く大切に使っていただくことに繋がると考えています。

しかし、新しい商品も情報も次々と生まれる時代。そうした私たちの思いを届けるには、良いモノを作るだけでは足りません。
「作る・売る・買う」にまつわること。ちょっと大袈裟ですが、そうした消費の在り方もデザインしていく必要があると感じるのです。

正直に申し上げて、効率の良いサービスではありません。私たちの力の及ぶ範囲から始まる小さな取組みであり、社会的インパクトがある訳でもありません。
けれど、デザイン・モノ作りを生業とする私たちが、まず行動すること。それが、これからのモノと人との関わりを考えるきっかけになる。
そう信じて、このサービスをゆっくり育てていきたいと思います。


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